【表面加工編】ミル打ちは、宝石の輝き!シンプルな結婚指輪にアクセントを
『ミル打ち』という装飾をご存じですか?
宝石と見間違えるような、粒が並んでいる装飾方法です。
ミル打ちは、シンプルになりがちな結婚指輪のアクセントになります。
最近では、ミル打ちされている結婚指輪が増えてきており、多くの人がその魅力に惹かれています。
・傷が目立ちにくい
・宝石のような輝き
・より美しさが際立つ
しかし、もちろん良いところばかりでもなく、注意点もあります。
結婚指輪の印象を変えてくれる、装飾にミル打ちというものがあると知って、結婚指輪の選択の幅を広げましょう。
ミル打ちとは?
ミル打ちの『ミル』は、ミルグレインの略称です。
ミルグレインとは、ラテン語で千の粒という意味があります。
千の粒との名の通り、小さな丸い粒が、連続して一列に並べたりする模様です。
ミル打ちの良さ
傷が目立ちにくい
結婚指輪の表面は、鏡面仕上げといって、ピカピカにつやが出るまで、磨き上げているものが多いです。
ピカピカな表面は、最初は輝きがキレイですが、着けているうちに細かい傷がつきます。
ピカピカの表面に傷は、かなり目立ちます。
ミル打ちをすることにより、粒のひとつひとつが、光を反射するので傷が目立ちません。
また、つや消しと組み合わせることで、より傷が目立たない結婚指輪にもできます。
宝石のような輝き
小さな粒が連続している模様なので、その粒は宝石のようにも見えます。
特に、男性だと、宝石を入れにくいと思われる方が多く、シンプルになりがちです。
ミル打ちは、男性の結婚指輪に立体感を出すことができる手法でもあります。
もちろん女性の結婚指輪のミル打ちで、多くの宝石をあしらっているように演出もできます。
宝石を同じ数結婚指輪に埋め込むより、金額もリーズナブルです。
また、素材によっても、輝き方は変わります。
結婚指輪の素材に関しては、下記記事を参考にしてください。
特別を演出できる
ミル打ちされた結婚指輪は、手間がかかっています。
機械的にミル打ちをしている結婚指輪は別ですが、職人の手作業の場合は、同じ結婚指輪はこの世になく、唯一無二の結婚指輪になります。
場合によっては、ミル打ちを自分たちでできる、工房もあり、オリジナリティを出せます。
基本は規則正しく、小さな粒が並ぶミル打ちですが、もちろん手作業で装飾を施せば、すべて均一とはいかず、その一粒、一粒が思い出となるでしょう。
ミル打ち注意点
汚れが溜まりやすい
ミル打ちの大きさにもよりますが、小さな粒と粒の間はくぼみがあります。
そこに、日頃着けていると汚れが溜まりやすくなります。
しかし、ジュエリーメーカによっては、クリーニングしてくれるところもあります。
自分で、中性洗剤などを使い、キレイにすることもできるので、さほど心配する必要はないでしょう。
サイズ変更が難しい
結婚指輪は、結婚してから一生つけることになります。
結婚したときから、時間がたつと、指の太さも変わることが多いです。
指の太さが変われば、結婚指輪のサイズ直しを検討することになります。
しかし、ミル打ちのされた指輪は、規則的に指輪のまわりに彫られていることが多いです。
サイズを直すことにより、模様がずれたりしてしまう場合があります。
ミル打ちの手法
ミル打ちの方法は、いくつか種類があります。
代表的なのは、先端が丸く窪んでいる金属の棒で、ミルの一つ一つを打ち込んでいる方法。
その他に、ローラーに窪みが連続してあるものを転がして、小さい粒の模様をつける方法。
刻むのではなく、もともとミル打ちされているような結婚指輪の型に、結婚指輪の素材を流し込むような方法もあります。
ミル打ちの印象
粒の大きさで変わる
同じミル打ちでも、粒の大きさで、印象は変わります。
大きい粒のデザインだと、カジュアルな印象に
小さい粒のデザインだと、繊細な印象になります。
ミル打ちする場所でも変わる
一列に指輪にそって、一周ぐるりと加工されているものが一般的です。
結婚指輪の両サイドに入れば、引き締まった印象で、実際より指輪の幅が細く見えます。
中心に沿って、ミル打ちされているものは、シンプルすぎる結婚指輪のワンポイントアクセントになります。
結婚指輪全体にミル打ちされていると、全体に宝石がちりばめれれているような、華やかさを演出できます。
ミル打ちは、実物をきちんと確認
ミル打ちは、繊細に小さな粒が連続して並ぶ手法なので、雑なミル打ちをされている結婚指輪は違和感がでます。
例えば、一列に並んでいるはずが、きれいに一列に並んでいない。
粒のサイズに均一ではない。
これらは、かなり悪目立ちしてしまいます。
ミル打ちをされた、結婚指輪を選ぶ際、受け取る際は気を付けましょう。
まとめ
ミル打ちは、シンプルな結婚指輪のアクセントになります。
宝石と見間違えるような、粒が並んでいる装飾方法です。
・傷が目立ちにくい
・宝石のような輝き
・より美しさが際立つ
ピカピカの結婚指輪に傷がついてしまうと、ショックを受けます。
ミル打ちしたものだと、そんな可能性を少なくすることができます。
金額も宝石を埋め込むより、リーズナブルに立体感や特別感を演出できます。
しかし、ミル打ちには注意点もあります。
・汚れが溜まりやすい
・サイズ変更がむずかしい
そしてミル打ちによっても、粒の大きさ、つけ方で印象は変わります。
ぜひとも、結婚指輪選び候補の一つにミル打ちされたものを入れてみてください。